保育士にやり甲斐や情熱を持っていても給与が低いという現実があると本当にこのままで良いのかと悩んでしまいますよね。この記事では保育士よりも稼げる仕事について、大きな方向性や具体的な仕事まで紹介しています。今後のあなたのキャリアの参考にしてください。
保育士の給与水準は?
厚生労働省の資料によると、保育士の属する「医療・福祉」の業界は30〜34歳女性の年間平均賃金は248.1万円となっており、12業種中5番目となっています。
産業 | 賃金(千円) |
---|---|
建設業 | 225.6 |
製造業 | 215.3 |
情報通信業 | 285.3 |
運輸業、郵便業 | 228.1 |
卸売業、小売業 | 236.4 |
金融業、保険業 | 262.4 |
学術研究、専門・技術サービス業 | 276.6 |
宿泊業、飲食サービス業 | 212.6 |
生活関連サービス業、娯楽業 | 231.3 |
教育、学習支援業 | 271.8 |
医療、福祉 | 248.1 |
サービス業 | 212.1 |
あなたがまだ20代でであれば、転職市場はポテンシャル採用を行なっている会社も多くあるので、他業種にチャレンジして年収UPを狙うことができます。
20代後半であるならば、これまでの保育士の経験を活かせる、または経験が必要とされる仕事を狙うと良いでしょう。
異業種への転職で留意すべきポイント
自分に能力があるかないかに関わらず、「どの業界に身を置くか」で自分の給与が決まってしまうのが悲しいですが現実です。なので今の給与よりも稼ぎたいのであれば、保育業界よりも給与水準の高い業界を狙うのが重要なポイントです。
求人案内には「求める人材像」などと記載された採用側が必要とする要件が書かれているので、自分の経験やスキルと重なる部分がないか確認してみましょう。重なる部分があればアピールしだいで採用される可能性を十分作ることができます。
まずは自分の経験やスキルをしっかりと棚卸しして、求人内容と重なる部分がないか確認していきましょう。
求人を1つ1つ確認していくのは時間がかかって大変なので、スカウト機能のある求人サイトに登録して興味を持ってくれた企業からスカウトを待つことも有効です。これまで想像もしなかった業界からアプローチされる可能性もあります。
お金だけで仕事を選ぶのは危険
ただ、どれだけ給与が良くてもそれだけで仕事を選ぶのはおすすめしません。出稼ぎのような短期間のものであれば話は別ですが、何年も続けていくとなるとお金だけではモチベーションが長続きせず、最悪メンタル面の不調などを引き起こす可能性もあるからです。
給料も大事ですが勤務時間や休日、やり甲斐などを総合的に見て、生涯やり続けられる仕事かどうか真剣に考えましょう。お金だけがモチベーションの仕事って、正直かなりしんどいです。
保育士の資格や経験が強みになる仕事
保育士ではないけれども、保育士の資格を持った人や経験のある人を必要としている仕事が世の中にはたくさんあります。それらは保育士との親和性が高いので、まったく別の分野でイチから挑戦するよりもモチベーションは維持しやすい可能性があります。
公務員保育士
自治体の公務員試験に合格してなることができる公務員保育士は私立保育園の保育士よりも200万円ほど年収が高く、公務員という安定した社会的地位と高給の両方を実現できる点が魅力的です。公務員試験の倍率は高く難関ですが、保育士という同じ職業でありながらより稼げるので挑戦
保育専門転職エージェント
この仕事は他の保育園への転職を考えている人の転職活動をサポートする会社です。仕事内容は求職者の転職活動を支援するキャリアコンサルタントだけでなく、保育園や会社への営業活動、マーケティング担当など配属先によって異なりますが、保育業界のサービスということで働きやすいです。
保育施設の職員
保育施設において、保育士以外のポジションに就くことになります。大きい施設や運営会社であれば例えば人事などのバックオフィスや広報、マーケティングなどの仕事も多岐に渡るので、これらを狙うのも1つの方法です。
ただ、専門的な知識や経験を必要とする仕事なので、保育士としての経験よりも各々の仕事スキルを持っている人の方が優先されるのは否めません。
ベビーシッター
ベビーシッターは無資格でもなれますが、保育士の資格があると価値が出て報酬が高くなります。働き方は会社員として組織に属するほかフリーランスとして活躍する方法もあり、フリーランスだと時給は数千円とかなり高くなります。
保育士の経験や資格を必要としている転職サイトにまずは登録してみることをおすすめします。スカウト機能によって想像もしないような魅力的なオファーが来るかもしれません。
保育士+副業で稼ぐという選択肢もおすすめ
いまの仕事は好きだけれども給料が低いのが悩みなのであれば、保育士は継続しつつ、空いた時間に副業で収入を得るというのも有効な選択肢です。
保育士関連でいうと例えば次のような仕事が副業として挙げられます。
- ベビーシッター
- イベントスペースの保育士
- 施設関係の夜勤
- 幼児教室の講師
- チャイルドマインダー
- ベビーマッサージの講師
副業をする場合は園児や保護者と合わない場所で勤務するのが無難です。
また、現職の会社の就業規則に副業禁止の記載がないか確認しましょう。副業は法律で禁止されているわけではないのですが、就業規則は会社のルールなので、副業したことがバレると何らかの懲戒処分を受ける可能性があり、現職にキズが付く恐れがあるからです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?保育士より稼ぐ方法は給与水準の高い異業種にチャレンジすることや、保育士の経験や資格を活かした転職など、いろいろな可能性があります。まずは転職市場で自分の価値を確認してみることが第一歩となります。
保育士にやり甲斐を感じているのであれば、お金のためだけで無理に別の仕事に転職せず、保育士を続けながら副業で収入をUPさせることも十分可能です。
大きな視点で自分にとって何が最適なのか検討してみてくださいね。